映画やドラマ、CMで姿を見る機会が増えている南琴奈さんは、2006年6月20日生まれの俳優・モデルです。
2026年には映画『夜勤事件 The Convenience Store』で映画初主演を務め、『ミーツ・ザ・ワールド』では第35回日本映画批評家大賞の新人女優賞を受賞しました。
- 家族と相談しながら芸能活動への第一歩を決めた。
- 母と初めて原宿へ出かけた日に現在の事務所からスカウトされた。
- 現在の道につながる原点:スカウト
いまでは映像作品で芝居をする姿が知られていますが、芸能界へ入ったころの南さんが興味を持っていたのは、俳優ではなくモデルの仕事でした。
その出発点になったのは、小学6年生の春休みに初めて遊びに行った原宿です。
南琴奈の生い立ちと家族|モデルに興味を持っていた小学生時代
南琴奈さんは埼玉県出身で、本人が10代前半に語った家族の話には父親、母親、兄が登場します。
家族の名前や職業、きょうだいが兄のほかにもいるかといった詳しい構成は公表されていませんが、食事や漫画、進路相談などの話には家族との日常がたびたび出てきます。
服や写真が好きで、モデルの仕事に興味を持っていた
小学生のころから服や写真が好きで、写真については撮られることも、自分で撮ることも楽しんでいました。
芸能界に入るきっかけは後からやってきますが、本人は当時すでにモデルという仕事には興味があったと話しています。
一方、このころから俳優になることを目標にしていたわけではなく、後年も「最初はモデルになりたくて事務所に入った」と振り返っています。
学級委員に立候補し、陸上や書道にも取り組んだ
学校では、自分から学級委員に立候補するような小学生でした。
運動も好きで、本人は陸上をしていたため運動が得意だったと14歳のころに話しており、プロフィールには短距離走やハードルが得意分野として記載されています。
所属事務所のプロフィールには書道四段・硬筆三段という段位も掲載されていますが、取得した具体的な時期までは公表されていません。
14歳当時に一番好きな食べ物を聞かれた際には母親の春巻きを挙げ、少年漫画は父親や兄から借りて『進撃の巨人』などを読んでいました。
学校、運動、漫画、写真という日常を過ごしていた時期に、家族と出かけた初めての原宿で予定外の出来事が起こります。
家族情報
公開情報で確認できている家族について、続柄・職業・補足・出典を整理しています。
小学6年、初めて行った原宿で芸能界への入口が開いた
芸能活動の始まりには、オーディションへの応募も芸能事務所巡りもありませんでした。
小学6年生の春休みに、母親やいとこと一緒に初めて原宿へ遊びに行った日が入口になりました。
母といとこと原宿へ行き、トイレを探していたところをスカウト
原宿へ出かけた南さんは、ラフォーレ原宿付近でトイレを探しながら周囲をキョロキョロ見ていたところ、現在の事務所の関係者と目が合いました。
声を掛けられた瞬間は、自分が何か注意されるのではないかと思ったほどで、スカウトだと分かったときにも現実味がなかったそうです。
「え……本当にあるんだ!こういうの」
logirl
芸能界を目指して原宿へ出かけたのではなく、初めて遊びに行った日に偶然声を掛けられたという始まりでした。
家へ帰って父と母に相談した
その場で芸能活動を始めると決めたわけではなく、帰宅してから父親と母親を交えて話し合いました。
母親から「楽しそうだからやってみれば?」と背中を押され、南さんは事務所へ入ることになります。
最初の仕事については、2026年の本人インタビューで着物カタログのモデルだったことを明かしています。
初仕事では、撮影の最初から余裕があったわけではなく、まずはカメラの前で全力で笑顔を作ることに集中していました。
すぐには俳優にならず、レッスン期間を重ねた
スカウトされた直後から映画やドラマへ出演したわけではなく、本人は後年、事務所に入ったあと約2年間レッスンを受けたと振り返っています。
原宿で声を掛けられた日と、広く名前が知られるようになる仕事の間には、表に出る機会の少ないレッスンの時期がありました。
2022年の『宣伝会議』では、所属事務所のマネージャーが当時の南さんを見て、まず宣材写真を撮りたいと感じたことも紹介されています。
スカウト後、父母と話し合い、母から『楽しそうだからやってみれば』と背中を押されたことが芸能界入りの決断につながった。
テレビ朝日 logirl|新進俳優・南琴奈──“自分との共通点”を見つける役づくり南琴奈さんは埼玉県出身で、本人が10代前半に語った家族の話には父親、母親、兄が登場します。
中学校名は本人や所属事務所から公表されていませんが、中学時代については本人が学校での過ごし方や仕事の始まりをかなり具体的に話しています。
2023年1月にはNetflixシリーズ『舞妓さんちのまかないさん』が配信され、南さんは琴乃役で出演しました。
2022年春に高校生になると、MVやモデルの仕事はさらに増えていきます。
高校へ進んだ2022年4月には、Official髭男dismの「ミックスナッツ」のミュージックビデオへ出演しました。
南琴奈の中学時代|公開活動が始まりミスチルMVへ
中学校名は本人や所属事務所から公表されていませんが、中学時代については本人が学校での過ごし方や仕事の始まりをかなり具体的に話しています。
小学生のころとは性格にも変化があり、その変化とほぼ同じ時期に、撮影の仕事が少しずつ増えていきました。
中学生になると、人前で話すことを恥ずかしく感じるようになった
何でも立候補していた小学生時代に対し、中学校では人前で話すことを恥ずかしく感じるようになりました。
教室では大勢の前へ出るよりも、仲の良い少人数の友達と話して過ごすことが増えていったと本人は振り返っています。
その一方で仕事では、人に見られる写真撮影や映像へ少しずつ向き合うことになりました。
2020年、Natural Lag「蜃気楼」や広告で活動が表に出始めた
2020年初頭には、Natural Lag「蜃気楼」のミュージックビデオへ出演し、ボックスコーポレーションの公式Xでも出演が告知されています。
2020年4月には13歳の中学2年生として紹介され、Natural Lag「蜃気楼」のMVや広告「キモノハーツ」などで活動していることが掲載されました。
同年には「少女記録」で撮り下ろし作品が公開され、ファッション誌や広告など、当初興味を持っていたモデル分野の仕事も続いていきます。
14歳の秋ごろには写真家の松岡一哲さんとの撮影も始まり、後に一冊の写真集へまとまる長期撮影が進み始めました。
松岡さんは後年、初対面の南さんを静かで謙虚な印象だったと振り返る一方、撮影が始まるとカメラへ向ける強いまなざしや物怖じしない佇まいを感じたと話しています。
Mr.Children「Documentary film」で初めて本格的な芝居に挑戦
2020年11月に公開されたMr.Children「Documentary film」のミュージックビデオでは、南さんが14歳で本格的な芝居に取り組みました。
監督はPERIMETRONのOSRINさんで、南さんは南出凌嘉さんとともに映像の中心人物を演じています。
撮影はおよそ1週間に及び、この仕事では初めて母親のもとを離れ、ひとりで仕事へ向かったと本人が話しています。
セリフはありませんでしたが、監督から感情を表現する芝居を教わり、本人にとって「演技的なこと」を本格的に経験した最初の仕事になりました。
思うように演じられなかった悔しさが、芝居を続ける理由になった
当時の南さんは、モデルの仕事には興味があっても、人前で演技することには難しさや恥ずかしさを感じ、自分には合わないと思っていました。
ところが「Documentary film」の完成映像を見たとき、達成感だけではなく、自分が思ったように芝居をできなかった悔しさが残りました。
もともと負けず嫌いだったこともあり、「できなかった」という感覚は、演技から離れる理由ではなく、もう少し続ける側へ向かいました。
「諦めずに続けたいという感覚が近かったと思います」
週プレNEWS
最初から俳優になると決めていたのではなく、うまくできなかった芝居をそのままにしたくなかったことが次の仕事へ続いていきました。
中学3年、仕事で一人になる時間が増えていった
中学3年になるころには、撮影のため地元を離れて仕事をする機会も出てきました。
仕事の範囲は広がりましたが、当時は新型コロナウイルスの影響で、撮影以外の時間を自由に過ごせる状況でもありませんでした。
コロナ禍の地方ロケでホテルに一人、母へ泣きながら電話した
中学3年生のころ、地方へ一人で撮影に行き、撮影所とホテルを往復する生活を経験しています。
ホテルへ戻っても外へ出かけられず、一人で過ごしながらさまざまなことを考える時間が続きました。
「1人でいるのも怖いし嫌だと思って、お母さんに泣きながら電話しました」
日刊スポーツ
一人で地方撮影へ向かう仕事をしていた一方で、まだ15歳前後の中学生でもありました。
愛犬「むぎ」を迎え、母との夜の散歩にも連れて行った
仕事で一人になる時間が増えた同じ中学時代には、以前から飼いたいと願っていたロングコートチワワを家族に迎えています。
2021年5月に迎えた犬には南さん自身が「むぎ」と名前を付けました。
むぎを連れて母親と夜に散歩へ出かけることもあり、撮影先とは違う日常の時間を家族と過ごしていました。
当時の家庭の話にはほかにも、母親の春巻きを楽しみにすることや、父親と兄から漫画を借りることなど、特別な仕事とは離れた場面が残っています。
14歳から撮影した初写真集に、父と母は違う反応を見せた
14歳だった2020年秋から、写真家の松岡一哲さんと約1年間にわたる写真集撮影も続いていました。
最初は東京都内、冬は雪の長野、春はスタジオ、夏は熱海と計4回撮影し、14歳から15歳へ変わっていく時期が120ページに収められました。
2022年1月の発売を前に、父親は本当に発売するのかと少し心配した一方、母親は一番喜んでくれたと本人が話しています。
仲の良い友達は発売を知るとすぐ予約してくれ、中学校生活の終盤には友人たちにも見守られながら初写真集が形になりました。
南琴奈の高校時代前半|MV出演と普通の放課後が並んでいた
2022年春に高校生になると、MVやモデルの仕事はさらに増えていきます。
映像の中では大人びた役を演じる機会が増える一方、学校では友達と放課後を過ごす高校生の時間が続いていました。
高校1年で髭男「ミックスナッツ」、Vaundy「走馬灯」へ
高校へ進んだ2022年4月には、Official髭男dismの「ミックスナッツ」のミュージックビデオへ出演しました。
同年7月にはVaundyの「走馬灯」にも出演し、ミュージックビデオの中で演技をする仕事が続いていきます。
中学時代に感じた芝居への苦手意識を抱えながらも、映像の仕事をやめずに続けた先で出演する作品が増えていました。
放課後は友達と渋谷でお茶をし、ベンチで話していた
高校1年生だった2022年のインタビューでは、放課後になると友達と学校帰りに渋谷へ行くことがあると話しています。
お茶をしたり、ベンチへ座って特に目的もなく話し続けたりするのが普段の過ごし方でした。
「高校生活は本当に楽しいです」
ViVi
仕事の日にはMVや広告の撮影へ向かい、学校の日には友人と渋谷で過ごすという二つの時間が同じ高校1年生の生活にありました。
中学時代に撮った『舞妓さんちのまかないさん』が高校時代に配信
2023年1月にはNetflixシリーズ『舞妓さんちのまかないさん』が配信され、南さんは琴乃役で出演しました。
作品が世に出たのは高校時代ですが、撮影自体はコロナ禍の中学生だった時期に行われており、南さんにとって初めてセリフのある芝居へ本格的に取り組んだ作品でもありました。
その後は『水は海に向かって流れる』『アイスクリームフィーバー』『ミステリと言う勿れ』など映画への出演も続き、モデルやMVだけではない仕事の割合が増えていきます。
高校後半|仕事が増えても学校生活は続いていた
高校後半になると映画の撮影が増えますが、学校生活を途中で切り離したわけではありませんでした。
学校での進路や修学旅行、一人暮らしといった出来事が、撮影の仕事と並行して進んでいます。
インターナショナルコースで学び、海外での活動にも興味を持った
南さんの高校名そのものは本人や所属事務所から公表されていません。
一方、高校3年生だった2024年には、本人が高校のインターナショナルコースに通っていることを明かしています。
小学生から中学生にかけても海外留学への興味を口にしており、高校では英語を学びながら、将来はモデルや俳優として海外でも活動したいと考えていました。
ネット上では特定の高校名を挙げる情報もありますが、本人が確認できる形で話している学校情報は「インターナショナルコース」までです。
映画撮影の途中でも修学旅行へ行き、友達と川下りを楽しんだ
高校在学中には映画『ミーツ・ザ・ワールド』の撮影と、学校の修学旅行が重なる時期もありました。
役作りのために変えていた髪や服装の雰囲気を残したまま旅行へ参加し、旅行中にも役について考える瞬間があったそうです。
それでも学校行事では友人たちと川下りをして全力で遊び、仕事の現場とは別の高校生活を過ごしました。
撮影を途中で抜けて学校生活へ戻るのではなく、撮影と学校行事の両方が同じ高校時代の出来事として並んでいました。
高校在学中には一人暮らしも始めていた
仕事が増えるなか、生活面でも変化があり、実家を離れて高校生のうちから一人暮らしを始めています。
「高校生のうちに一人暮らしを始めました」
美的.com
高校へ通いながら、一人で生活し、撮影の仕事へ向かう時期が始まっていました。
後にキッチンの広い部屋へ引っ越してからは料理を始め、豚汁やそぼろご飯などを作り、母親にも食べてもらっています。
子どものころは母親が作る春巻きを楽しみにしていた南さんが、一人暮らし後には自分の料理を母親へ食べてもらうようになりました。
「学校生活でやり残したことはない」と話して卒業へ向かった
高校3年生になると、卒業後の生活について聞かれる機会も増えていきました。
「学校生活でやり残したことはないです」
Smart FLASH掲載インタビュー
放課後の友人との時間や修学旅行も過ごしたうえで、2025年3月に高校を卒業しました。
なお、大学名や進学先について本人・所属事務所から具体的な発表はなく、高校卒業後のインタビューでは学校生活が終わり、仕事を中心にした毎日へ変わったことを話しています。
高校卒業後、「学校と仕事」の二つだった生活が仕事一本へ
高校までは「学校」と「仕事」という二つの場所を行き来できましたが、卒業するとその区切りがなくなりました。
俳優の仕事が増える時期と、学生という生活が終わる時期がほぼ重なっています。
卒業すると、仕事のことを考える時間が一気に増えた
高校卒業後について南さんは、学生時代には学校と仕事の時間が分かれていたため、それぞれを切り替えられていたと振り返っています。
ところが学校がなくなると、仕事一本になったことで、仕事について考える時間そのものが増えました。
中学2年のころから続けてきた芝居も、学生生活と並行するものではなく、日々の中心へ変わっていきます。
杉咲花が高校卒業祝いに焼き鳥へ連れて行ってくれた
『ミーツ・ザ・ワールド』で共演した杉咲花さんとは、撮影終了後も連絡を取り合う関係が続きました。
高校を卒業した際には杉咲さんが卒業祝いとして焼き鳥へ連れて行き、行き帰りとも車で送り迎えをしてくれたそうです。
18時に集合して話し始め、気づいたときには午前0時になっていたという、撮影現場の外での交流もありました。
中学生のころには撮影先のホテルで一人になる時間に戸惑っていた南さんですが、高校卒業後には仕事を通じて出会った俳優との関係も生活の中に増えていました。
2025年のドラマ・映画で反響が増えていった
2025年にはドラマ『僕達はまだその星の校則を知らない』で高校生の斎藤瑞穂を演じ、『ミーツ・ザ・ワールド』では杉咲花さん演じる由嘉里と出会うライを演じました。
この時期は出演本数をただ増やすだけではなく、学校生活を終えた本人が俳優として取り組む役の幅も広がった時期です。
中学時代のMr.ChildrenのMVについて「思うようにできなかった」と語っていた南さんは、出演作が増えた後も完成した自分の芝居を見ると反省点が目につくと話しています。
20歳を迎え、映画初主演と新人女優賞へ
2026年、南琴奈さんは10代最後から20代最初にかけて、俳優として二つの大きな出来事を経験しました。
ひとつは映画初主演で、もうひとつは高校時代に撮影した作品での新人女優賞です。
2026年『夜勤事件』で映画初主演
2026年2月20日に公開されたホラー映画『夜勤事件 The Convenience Store』では、田鶴結貴乃役として映画で初めて主演を務めました。
本人はもともとホラー作品が苦手で、初主演作でも撮影や完成作品に緊張しながら向き合いました。
着物カタログで笑顔を作ることから始まった仕事は、約8年を経て一本の映画を主演として背負うところまで進みました。
同年8月には湖池屋「ピュアポテト」の新CM「ポテチが好きだ。」篇にも出演し、山下達郎さんの「高気圧ガール」が流れる映像で現在の姿を見せています。
『ミーツ・ザ・ワールド』で新人女優賞を受賞
2026年6月には、『ミーツ・ザ・ワールド』での演技により第35回日本映画批評家大賞・新人女優賞(小森和子賞)を受賞しました。
中学2年で本格的な芝居に初挑戦してから約6年で、映画の演技を対象とする新人賞を受けるところまで進みました。
それでも本人は、出演した作品を見ると「もっとできた」と感じることがあると語っており、中学時代のMV撮影後に残った感覚は現在の仕事でもなくなってはいません。
高校時代からの親友、父や母との関係も続いている
2026年6月20日に20歳を迎える直前には、高校時代からの親友から誕生日に食べたいものやケーキについて尋ねられたことを話しています。
その友人とは毎年お互いの誕生日を祝い合っており、高校卒業後も関係が続いています。
家族ではお酒が好きな父親が、20歳になった娘と一緒に飲みたがっていると聞き、南さん自身も父親とおいしいお酒を飲めたらいいと話しました。
母親は父親ほどお酒が得意ではなく、中学生のころに春巻きを作ってくれたり、愛犬の散歩を一緒にしたりした母娘の関係は、一人暮らし後には南さんが料理を食べてもらう関係へ少しずつ形を変えています。
小学生で初めて原宿へ出かけたときにも、芸能活動を始めるか決めたときにも家族がそばにいました。
埼玉県出身の小学生が、初めて訪れた原宿で声を掛けられたところから南琴奈さんの仕事は始まりました。
モデルをやりたくて入った先で、Mr.ChildrenのMVで思うように演じられなかった経験をし、その後も芝居を続けてきました。
20歳になった現在は映画初主演と新人女優賞を経験し、映画やドラマ、CMへ活動の場を広げています。
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